「心の書」
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作成日時 : 2008/12/27 22:42
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何時!仁三郎の手に、この「書」が、在ったか皆目解からず仕舞いである。最乗石禅と銘が在るので、大雄山最乗寺に投宿した時に、揮毫していただいたと考えられるが、それも違う!その後、明治をかなり下ってから、商いで成功を収めたときに、賜った物であると考えるのが、妥当であろう!
それにしても、なかなかの「書」である、禅の書にあって難解ではなく、人々の心の奥底に、スーと入ってくる、受け入れ易い「書」である。
「朝夕の心に深く心せよ! 心の他に、道しなければ!」 朝、目覚めた時、今日を、今、生きている幸せを思い、夕べに、今日一日生かされた喜びに感謝しなさい!心深く思いを致す事意外、道は無いのであるから!
仁三郎は、この「書」を心の礎として大切に今日まで伝え、家宝として来たのである。
この「書」の心に恥じぬよう、紙という、商いの道に入り込む仁三郎であった。齢27歳である。家業であった麹屋から、和紙を商う問屋に奉公したのももう間も無くである。
投宿先の、蓮光寺住職から、今後は、紙の職を己の手に為した時、即ち財を為す事となれり!との言の葉を賜り、その道を探し始める仁三郎であった。
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